無尽蔵ブログ

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答えは、ひとつじゃない。

水族館劇場の衝撃

いわゆる『テント芝居』というのを観るのは初めてだったけれど、すんげーな、これ。
初めてだから余計なんだろうけど、こんなにたまげた芝居を観るのは、久しぶりだ。

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場所は東京本駒込。
時間的に余裕があったので、最寄りの駅ではなく西日暮里から散歩してみた。
西日暮里から、千駄木の方へ抜けて、坂道を上ったり下ったり。
千駄木近辺は本当に美しい町だ。
細い路地が何重にも重なり、一つ一つの路地に表情がある。
表情というより、味わいと言った方がいいのかもしれない。
ホント、美しい町だ。
これからも東京近郊に住むとしたら、いつか千駄木のあたりで暮らしてみたい。
上野公園まで歩いて行けるし。地下鉄使えば全方向へスイッと行ける。

そんなこんなで回り道しながら駒込大観音へ。
そこには、異様で巨大な建造物が・・・・・!(トップ画像)
最後にまた写真を掲載するけど、ホント普通の路地なんです。
普通だったら、そこに佇むお寺なんです。
しかし、その中にあまりにも異様で、こんなにも大きいのか分からない程の建造物。
それが今回の劇場『風の栖』だ。

開演40分前に劇場に着き、受付を済ませる。
渡された整理番号は236番。(?!)
236って、そんなに入るのかこの劇場?!
てゆーか、そんなに多くの人が受付済ませてたの?!?!
おそらく、水族館劇場になれている人は、早い時間に受付だけ済ませてるんだな。


だいぶ昼間の時間が長くなったけれど、さすがに薄暗くなってきた夕刻19時。開演。

まずは劇場の外で行われるプロローグ。
ビックリしたー!
死神役の衣裳やメイクもビックリなんだけど、テントの高いところ(3階くらいの高さ)
からも役者が出てきて台詞をはく。
観客は全員見上げる。
さらに、同じくらいの高さから役者が船みたいなものに乗って登場。
あの高さで、回転させる作り物をつくるのは、すげーハイレベルだ。
もう、演技の内容なんかよりも、そのスケールの大きさに、驚いた。
そういえば俺の整理番号は236番。確かにそのくらいの人数が集まっている。
プロローグの最後は役者が10人くらいで歌を歌う。
お寺の中とはいえ野外だし、道の向こう側は住宅地だ。熱い!!

その後、約300人の観客が入場するのに45分くらいかかった。
俺は2階席の隅っこだけど、なかなか見晴らしの良いポジションをゲット。
舞台最前面には、水槽が。これぞ水族館劇場。ホントに水槽つくるんだね。

ぶっちゃけ、芝居の内容はあんまり覚えていないんだ。
キャラの濃い役者が揃い、熱い演技とダイナミックな仕掛けが動く。
台詞は断片的にしか耳に入ってこなかった。

しかし、衝撃は続く。
一幕目の最後、ストロボの中から噴水のように役者が出てくる。
気がつけば、最前面の客席が左右に移動していたのだ。すげー!!
最前面は水がかかるので、ビニールシートが敷かれている。
幕間には演芸人(劇団員なのかなぁ??)によるパフォーマンス。
紙芝居は順番がぐちゃぐちゃで全然面白くなかった。
さらにビールやジュースを売ったり、キャンディーを投げ込む。
二幕目が開く。1幕目とは全く違う様相の舞台に変化していた。
およそ10分であれを成し遂げるのは、スタッフもプロだなぁって思います。
2幕目の最後もビビった!天井から大量の水がボッシャーーーーーン!!!!
『ウォーーーー』としか言えませんでした。

衝撃の三幕目。
舞台中央部に大きな水槽。
さらには最背面の壁が大きく開き、その向こう側に役者たちが並ぶ。
さらにさらに大量の水が天井からボッシャーーーーーン!!!!
滝のような水に照明が当たり、カッコいい演出。
あーーー、すげーーーー。すげーとしか言えねー。


作品を上演する劇空間としてのテントに、様々な仕掛けが施されていて
観る側を飽きさせないエンタテインメントを繰り広げていた。
水族館劇場って何年くらいのキャリアがある劇団かよくわからないんだけど
軽く25年はやっているであろう集団だった。
だから、役者も観客もけっこう年齢層高くて、俺なんて若い方だったと思う。
中には親子連れて来ている客もいて、その夫婦は昔デートで
水族館劇場にきていたのだろうかっていう余計な想像もしてみたり。


今回の水族館劇場には、自分が知っている人間では
世界一の奇人と思われる吉田ミサイルが出演していた。
普段は台本を守らず、スリースタイルプレイをしているミサイルさんだが、
水族館劇場では違う。一切アドリブを入れないのだ。
一切アドリブを入れず、ひたすらに役に徹する。
そんな吉田ミサイルを観るのは初めてで、意外な新鮮味を感じだ。
あの吉田ミサイルにアドリブを入れさせないのは
それだけキャリアと格に違いがあるってことなんだろうか。


猫道さん曰く、『東京で観られるアングラ劇団三傑』という水族館劇場。
たしかにそうだね。すんごい。めっちゃすんごい。そのスケールの大きさ。


テント芝居という劇空間と水族館劇場のスケール感、これ無尽蔵。

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by mujinzo | 2007-06-03 13:31