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無尽蔵ブログ

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答えは、ひとつじゃない。

若いレッズはお前の背中を見て育つ ありがとう元気

大好きな浦和の選手・原口元気がドイツに旅立つ。嬉しい気持ちと寂しい気持ちがハーフハーフだから、ブログで綴る。
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原口元気のプレーを初めて観たのは、きっと2008年の全日本ユース決勝。
長短自在のパス回しから、左サイドに張る元気にパスが出て、
DFラインを切り裂くドリブルが始まる。
年齢は1つ下だけど、プレーは確実に1つ上の域にあった。
あの決勝戦を観た時から『いつかコイツが浦和の9番を背負う』と信じて疑わなかった。
てゆーか、この代の浦和ユースはむちゃくちゃに美しいサッカーをしていた。

あ、そう言えば、プロ入り初ゴールの名古屋戦も現地観戦してたな。
当時まだ17歳。フィンケ監督の若手積極起用もあって『こりゃすげー時代がくる』と思った。

でも、そんなにトントン拍子ではいかない。元気がトップチームに加入してからの
3年間(09〜11年)は浦和が迷走した3年間だ。
リーグ優勝やACL制覇の立役者だった長谷部や阿部ちゃんが海外移籍する一方
闘莉王やワシントンといった大黒柱的存在の選手はフロントとの不和でチームを去った。
さらに、センスのない社長を筆頭としたチーム運営によってJ2落ちの危機まで陥った。
「Remember 1999.11.27 あの時の悔しさを忘れんな」と多くのサポーターが言っていた。
山田暢久、坪井慶介、鈴木啓太といった選手たちは、ACL制覇の頃からずっといるのだけど
先述の去っていった選手の穴を埋めるには役不足だった。

そんな中でもがき成長し、輝きを放っていたのが原口元気だった。
この3年間、思想を感じないチーム先述でちぐはぐな攻撃が続いていたんだけど
原口元気のドリブル突破は、唯一と言っても過言ではないくらい、観客みんなが期待していた。
そんな2011年の6月11日、大宮とのダービーマッチで決めたゴールが今も鮮烈に記憶してる。
原口自身も移籍会見でこのゴールが一番印象に残ってると話してましたね。
テレビ観戦していて、めちゃめちゃ感動したのを覚えてる!
チーム状態最悪で、1-2で負けていて、ダービーで
こんな不甲斐ない終り方したくないって時に決めた執念のゴール。
それでも引き分けで、責任感じて試合後にボロ泣きしてたんだよね、元気。
でも、そんな選手を支えてこそのサポーター。
このブログのトップ画像はその試合終了後の写真です。
若いレッズはお前の背中を見て育つ ありがとう元気
ホントにホントにその通りだと思った。
(思い出し泣きしそう。。。)

そんな思いを持ちながら応援し続けてやってきた2014シーズン。
ついに元気が浦和の9番を背負うシーズンとなった。
順調に成長して、チーム状態も良ければ、もっと早く9番をつけられたかもしれない。
まぁそれは仕方ない。
今シーズンを迎えるにあたって、元気が浦和の9番を背負うことに反対する人はいなかったはずだ。
荒削りな部分はあるけれど、浦和を代表するエースストライカーに間違いない。
嬉しかったー。ついに9番の元気だー、と思って発売日にユニフォーム買っちゃったもんね。

そんな喜びも束の間、9番を背負って1年も経たずに海外移籍することになったのが、今ですね。
元気がドイツでプレーすることは、とても嬉しいし誇らしい。ホントにホントに頑張ってもらいたい。
でも、でもだ。
浦和でタイトル取ってから海外に行くのでも遅くはなかったはず。
ましてやリーグ戦で首位にいる今シーズン。
タイトルが取れない年じゃないと思う。
今の浦和の選手で、元気の代わりを務められる選手いるか?!?!
だから、正直言って寂しさや悔しさを抱く気持ちもあります。
でも、でもだ。
2011年のあの試合、あのゴール、あの横断幕があって今がある原口元気が
浦和でタイトルを獲得してから海外に挑戦するという順番を考えなかったはずがない。
それでも海外移籍を優先することは、やっぱり一人のサッカー選手として
挑戦したい気持ちが上回ったんだと思います。
だから、多くの人と同じように『頑張ってこいよ!』とエールを贈りたい。

そして改めてあの横断幕の言葉を想う。

若いレッズはお前の背中を見て育つ ありがとう元気


浦和からヨーロッパに移籍した選手は数人いますが
浦和ユース出身でヨーロッパに移籍したのは、たぶん元気が初めてでしょう。
だからクラブにとっても非常に良いニュースだと思うのです。
トップチームにいるユース出身の選手や、現在ユース所属している選手
さらにはJr.ユースであったりトップ昇格できず大学経由でプロろ目指している選手にとっても
とても良い励みとなり、モチベーションアップに繋がると思う。
そういう意味でも、ヘルタ・ベルリンから良いオファーのきた今海外移籍を
決断したことは正しい判断なのかもしれない。

ブラジルにはいけなかったけど、次のロシア大会に向けて何段も階段を駆け上がってほしい。
ドイツにいてもどこに行っても、浦和の誇りを胸に闘ってほしい。
そして言うまでもなく、ヨーロッパの舞台でも元気でいてほしい。
もっと原口!FORZA元気!!

by mujinzo | 2014-05-27 00:08

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