無尽蔵ブログ

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答えは、ひとつじゃない。

生活。-長崎・五島ライド振り返りブログ②-

次は旅の本題、五島列島でのチャリ旅の話。
福江島での2日間、中通島での1日をまとめて書きます。

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まずは、その3日間で走った道のりを確認。
今回の旅ではiPhoneアプリCyclemeterが大活躍。
Cyclemeterのデータを地図に展開させると、このようになります。


2011.3.8 福江港→玉之浦(福江島の南岸を走る)
・Google マップ URL: コチラ
・Google Earth URL: コチラ
・バイクタイム: 3:20:13
・距離: 45.01 km
・平均スピード: 時速 13.49 km
・最高スピード: 時速 48.18 km


2011.3.9 荒川温泉→福江港(福江島の北側を回る)
・Google マップ URL: コチラ
・Google EarthURL: コチラ
・バイクタイム: 4:17:06
・距離: 51.75 km
・平均スピード: 時速 12.08 km
・最高スピード: 時速 55.45 km


2011.3.10 奈良尾港→有川港(中通島を北上)
・Google マップ URL: コチラ
・Google Earth URL: コチラ
・バイクタイム: 2:10:32
・距離: 29.72 km
・平均スピード: 時速 13.66 km
・最高スピード: 時速 373.10 km(たぶん計測間違い)


と、こんな感じです。


■ 福江港 → 玉之浦 ■

長崎の港をフェリーで出稿して3時間半。
ジェットフォイルのほうが早いんだけど、自転車の搬入NGなのでフェリー。
案外長い道のりですが、前日の酒も残っていたため熟睡。
そういえばオイラ、船酔いはしたことないかも。
8時のフェリーに乗ったので、11時半に福江港に到着。
フェリーの大半は運送系のトラックで、自転車はオイラだけだった。

福江の港で簡単な地図を入手。
小さな島なのでそれほど詳細な地図は要らないと思います。
いくつかの港があり、それを囲むように集落が点在する。
離島ではまぁ普通の地理条件だと思いました。

福江島に行っての最大の目的としていたのは、日本で一番最後に陽が沈むという
大瀬崎灯台を眺める展望台で夕陽を見ること。
始めは大宝という地区で宿泊することを考えていたのだけど
大瀬崎灯台に行くための道は、島の先っぽの方にあり
夕日が沈んだあとの夜間走行を避けるためには、玉之浦の集落で宿をとる必要があった。

距離は約45km。それほど遠くない。
ただ地図を見るとトンネルが幾つかあり、途中が山道であることが分かった。
まずは島の南側にある富江港を目指す。

スタートから約10kmは、なだらかな坂道と真っ直ぐな道が続く田園風景。
天気も良く、最高に気持ちいいサイクリング。
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こんな感じでした。

10kmのあたりからだんだんと山道に。
地図で見る限りかなり海に近いとろこなんですが険しい山道でした。
さすがにしんどくてチャリを転がしてしまう場面もチラホラ。
オイラが乗っているチャリはSPECIALIZEDのSIRRUSですが
この程度のクロスバイクではちょっとめげてしまう山道です。
もっと立派なロードバイクで、ビンディングシューズも履いていれば
頑張って転がすことなく乗りきれるかもしれません。
ただ、ビンディングシューズを履いてチャリを転がすことになると
変な歩き方をせざるを得なくて、かえって疲れそうだな・・・・

福江港から富江港までの道のりは約17km。
1時間かかるかかからないかって感じの距離ですが
途中歩いたこともあり1時間半以上かかっていたと思います。
冨江は福江の中でも大きい方の漁港だと思っていたのですが
潮風に傷んだ家屋が並ぶ町は閑散としていて、ご飯を食べる店に迷った。
結果、寿司屋でランチしました。
東京から来たことや島をチャリで回ろうとしている話をして
大盛りを無料にしてくれたのは嬉しかったな。

富江から先の道は、さらにさらに山道でした。
これはきつい。マジでキツイ。
とはいえ途中で断念するわけにもいかず、断念したところで何も無いので
『ここは島だ。登った分だけ下りがあるんだ。』と自分に言い聞かせ
少しずつだけど歩みを進めた。
カメラも持っていましたが、途中はほとんど撮ってない。
たぶんほとんど放心状態に近いくらいの感じでチャリこいでた。

次に直面した問題は給水。
そこらじゅうに自販機があるわけではなく、集落の中に1台か2台ある程度。
次の集落に向かうためには険しい山道を越えなければならず
多少ペットボトルが余っていても、休憩時間と兼ねて給水した。
島ライドするに当たってはほんとうに重要な問題だと思います。
PCやカメラなど、他の荷物が大きかったので、給水ボトルとか
準備せずに行ったけど、生命の危機を感じるほどの活水には陥りませんでした。

玉之浦に到着。すげーしんどい。
夕暮れの時間には少し余裕があったので、民宿の部屋に入らせてもらい
気がついたら1時間くらいぐったりと昼寝していた。
天気の良い日だったので、約4時間チャリで走りまくるのは
やはりダメージでかかったように思います。
そして肝心要の大瀬崎。
前日の稲佐山に続いてチャリ登山をトライ!
玉之浦の集落から、約40分くらいかかったのかな?
ちょっとアヤフヤですが、稲佐山よりは楽に登れました。
とはいえ途中はチャリを転がして登ることもありました。

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この景色、最高でした。
写真では、その何%しか伝えられない気がするほど本当に綺麗でした。
この日は西からの風が強く、ずっと向かい風の中を走っていたのですが
この大瀬崎も西向きで、夕暮れ街をするときはズーーーーっと海からの強い風を
真正面に受けながら海を眺めていたのですが、全然飽きなかった。
日本で一番最後に沈む夕陽は、とてもとても綺麗でした。
「日本で一番最後に沈む」ということで、毎年大晦日12月31日に
その年の最後の夕陽を眺めるイベントを開いているそうです。
ふむふむ、初日の出の逆で面白い発想だと思います。



少し横道にそれて民宿の話を。
オイラは玉之浦で漁師が営んでいる「たまのうら」という民宿に泊まりました。
中の雰囲気を伝えるような写真を撮り忘れていたのですが、なかなか良かったです。
その日はオイラだけが宿泊者だったので
夕食はおっちゃんとおばちゃんと一緒に食べるような感じでした。
夕食はおっちゃんが捕ってきたと思われる魚をおばちゃんが調理。
刺し身や焼き魚、めっっっっっちゃくちゃ美味かった!
カサゴって刺身になるんだな、現地では。
部屋も洋室があったり和室があったり、どの部屋も清潔でした。
オイラはバス・トイレ付きの部屋に泊まりましたが、シャワーも問題なし。
チャリで福江島と大瀬崎を目指す人には、十分にお薦めできる民宿だと思います。



■ 荒川温泉 → 福江港 ■

翌日、玉之浦港から荒川港に向けて運行されている船に乗りました。
これに乗る理由は、せっかくだから乗りたいということとショートカットするため。
あのしんどい山道をもう一度同じように引き返す気持ちにはなれなかったし
どうせなら島の北側も回りたいと思っていました。
でも北側を回るルートは50kmを超えることが予想され
同じような山道だったらヒッチハイク確実と思っていました。
なので、少しだけショートカットしようと思いまして、船に乗りました。

荒川温泉の港には、誰でも無料で入れる足湯があります。
オイラ、朝一だったこともあって入りませんでしたが
夕暮れの時間帯に入っていたらとても和むことでしょう☆

福江島の西側を走る中では、めちゃくちゃ綺麗なビーチが広がる高浜が目玉。
荒川温泉から島の西岸を北上して一山越えたところにビーチがあります。
福江島は、急斜面の山から平地や浜辺がなくすぐに海、という場所が多く
浜辺はわりと少ないのですが、一つ一つの浜辺は沖縄にも負けない白い砂浜です。
沖縄よりも人が少ないので、てゆーかオイラが言った平日の午前中なんて誰もいないので
白い砂浜独り占めでした。
このブログのトップを飾っている写真が、その高浜ビーチで撮影した写真です。
曇り空だったのであまりコントラストが強く出ていませんが
快晴だったらめっちゃくちゃにテンション上ってしまいそうなビーチです。


その先は、長閑な道が続きました。
前日の南岸のような厳しい山道もなく、頑張ってチャリで登りきれる坂でした。
いくつか観光ガイドに紹介されている教会もあるのですが
オイラあんまりキリスト教に興味ないため、ほとんどスルーしました。
でも一番有名と思われる堂崎教会には行ってみました。
ここで一つ驚いたことは、堂崎教会で資料展示されていた宗教画。
西洋の美術展や、ヨーロッパ遠征に行ったときいくつもの宗教画を
見たことがあるけれど、あんまり興味ないオイラにとってはどれも同じように見えて
あまり感心するものではなかったのですが、ここにあるものは違う。
よくよく考えて見れば当たり前なんだけど、西洋的な宗教画に
日本的な要素が加えられていて凄い特徴的でした。
掛け軸みたいな画角の中で、上段には神様、これはとても西洋的な絵。
そしてその神様を見上げるように、下段にはちょんまげ頭の日本人たちが描かれてる。
当たり前といえば当たり前ですが、とても衝撃をうける構図でした。

そして、福江港に到着。
想定時刻よりも早い到着時間でした。
途中であまり休憩しなかったことと、前日ほど厳しい山道
ではなかったことがその要因だと思います。
バイクタイムは4時間20分。
だいたい9時頃に荒川温泉を出発したので、13時半くらいに福江港到着でした。

福江港に到着してから、素泊できる安いホテルを探してチェックイン。
前日同様そこそこ疲れていたため、昼寝。
昼寝から戻ったあとは、商店街のあたりをフラっとしてみた。
商店街は、たしかに島の中では最も活気づいた場所でした。
その中で、大きなJBLのフラッグが掲げられた喫茶店を見つけたので、入ってみた。
そしたら、かなり大きなJBLのスピーカーが置いてある喫茶店で
とてもとても居心地の良い店でした。

店の名前はNeiman(ニーマン)。
これまたあまり深い意味はなく、店のオーナーが韻律が良いと思って名付けたらしい。
昼間は奥さんが、夜になると旦那さんも加わって店を切り盛りしてるそうだ。
で、旦那さんの趣味でオーディオ機器とジャズのレコードやCDが沢山あって
店の中で流されているのでした。
正直、こんな素敵な店が五島にあるのかって衝撃受けました。
めちゃくちゃ居心地よくて、奥さんと話をしていたら息子が俺と同い年だったりした。
ここでまた島の暮らしや、長崎での暮らしについて話を聞くことができた。
福江島を出る前に、もう一度Neimanに寄ってモーニングをいただいた。
滞在時間は2日合計で4時間以上だったと思う。

本当に居心地の良い店で、個人的には『かもめ食堂』のリアル版かと思った。
店の内装や町の雰囲気は違うけど、その佇まいはまるでかもめ食堂。
ブログやtwitterやHPを一切設けていないので、あまり外部への情報発信が
されていないのだけど、福江島が誇るまったり空間だと思います。
カフェブログ始めたら本当に面白いと思う店でした。ごちそうさまでした!!

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■ 奈良尾港 → 有川港 ■

福江を出て中通島へ。
ここはフェリーで約2時間です。

奈良尾港に到着したのが13時半。
有川港周辺で泊まろうと思っていましたが、宿とってなかった。
そこから出てくる答えは、けっこう急がないとマズイということ。。。。
頑張ってチャリこぎましょう。

有川港への道のりは、ほぼ国道384号線にのって北上する道のり。
最初の5kmが本当にキツイ道のりでした。また山か、と。。。。
でも、その山道を抜けるとリアス式海岸の湾に沿って走る
ほとんど平坦な道が続きました。
入り組んだ海岸線を走る中通島での風景はすっごい綺麗でした。
自転車で走るコースとしては、今回の旅の中で一番気持ち良い道
だったかもしれません。
天気も良く、キラキラと反射する水面を眺めながら、向かい風(泣)。

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有川港に到着したのは16時頃。
とりあえずお腹すいたので何か食べようと思ったんだけど
お店らしいお店はなく、五島うどんの里というテーマパークも
11時〜14時までの限定営業ということになっていた。
さらに民宿に連絡をしてみると満室だったり営業していなかったりで
すべて裏目に出てる感じでした。
まぁたしかに、俺以外の観光客はいないんじゃないかと思うような
雰囲気が漂っていたので、それはそれで仕方ないとも思った。

とても綺麗な海岸線が続いた島の西側も、要するに漁業くらいしか産業がなかった。
工場も幾つかあったけれど、それほど大きな規模のものはない。
長閑な空間に包まれてのんびりと生活しているように思えた。
のんびりと生活を出来るのは、年金暮らしの方々だけかもしれなくて
それ以外の人たちは本当に大丈夫なんだろうかって心配になった。
島で育った若者の多くは高校入学もしくは卒業と共に島を離れ
長崎本土や福岡の方に出ることになるだろう。
いつか戻ってくるのかもしれないけど、労働力のある時代を
島ではない場所で過ごすことになる。
必然的に島では高齢化が進み、長閑な雰囲気に静けさすら感じられるようになる。
とはいえ、そこにも生活がある。

あの島を活気づけるために、あの綺麗な海は何らか役立てられないのかな。
ほんとうに綺麗だったし、湾になっているのであまり荒れることもない。
これをなにかうまく利用することが出来れば、観光客を呼び寄せることが
出来るんではないのかな。


横道それちゃったけど、泊まる場所がないことは本気で怖いと思ったので
佐世保行きの最終フェリーに乗って島を後にした。
今回の旅の中で、有川港付近で宿泊できなかったことが
一番予定外のことだったかもしれない。
本当はもう一晩、島暮らししたかったのだけどね。

最後の写真は、佐世保に向かうフェリーから撮影した夕陽。
今回の度は本当に綺麗な夕陽にたくさん出会うことができた。
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by mujinzo | 2011-03-20 15:24